ストーリー

ストーリー

ある世界的に有名なキャラクターの著作権が2023年に切れようとしていた…
2019年春。国際弁護士資格を持つ神栖(かみす)は、アメリカで在米日本人相手に細々と離婚裁判などをしてのんびりと暮らしている。
ある日、神栖の元へナタリーという女性が依頼にやってきた。その内容は、著作権法のさらなる改正の協力だ。それが誰からの依頼であるか明確だったが、ナタリーは決してその名前を言わない。アメリカの著作権法の歴史は、とある世界的に有名なキャラクターとともに歩んできたものであると言って過言ではない。かのキャラクターを守る為、幾度となく著作権法は改正され、今に至るのだ。

「普通、生まれたものはやがて死ぬ。で?一体あいつはあと何年生きながらえたい?」

神栖の質問に、ナタリーは「ずっとよ」と答えた。

「永遠にずっと。彼が我々のそばで永遠に生きられるように、この世界を変えるの」

さらなる著作権法の改正、延命は可能なのか?延命を画策しながら、ネズミと人間達が作り上げた世界へ対峙してゆく神栖。やがて彼に降りかかり明らかとなってゆく、巨大な陰謀…神栖がネズミの視線を通して見つめる広大な世界は、夢か魔法か。シロか。クロか。

時に陽気なアヒルが。
時に横柄な大統領が。
そして時に愛は、煌びやかな世界に底なしの闇を生み出してゆく。

世界最大のタブーに飲み込まれてゆく人々の珠玉のヒューマンサスペンスが今、幕を開ける。